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zoom RSS American Pastime(2007)、戦中の収容キャンプでの日系人+野球映画

<<   作成日時 : 2008/08/05 06:03   >>

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1988年にレーガン大統領がサインして、第二次世界大戦に日系人を強制収容したことについて正式に謝罪し、賠償したいわゆるRedressから今年で20年ですが(今気がついたんですが、このときの法律の番号(HR 442, the Civil Liberties Act of 1988)は日系人部隊と同じ番号になってますね。)、最近日系人収容キャンプがテーマの映画を見ました。邦題は「アメリカンパスタイム 俺たちの星条旗」だそうですが、クリントイーストウッドの映画に便乗してたみたいです。asianimprovさんのこの記事で最初に知って、Netflixに登録しておいたのがやっと順番が回って送られてきたんです。ほぼ1年半も経ってしまった。

主人公はLA出身の日系2世、大学の奨学金をもらうほどの野球の腕(投手)があって、サックスも吹いちゃう弟、収容キャンプで、音楽を教えに来ている中間管理職的看守?の娘と恋に落ちる。当然、看守はそんな娘と日系人の関係に猛反対。この看守役はゲイリー・コールOffice Space (1999)で、主人公の上司だった人です。硬派な兄は対照的に志願して、442部隊に参戦、片足が義足になって帰ってくるも、やはりキャンプの近隣のアメリカ人(の一部)からは差別を受け、床屋に「俺はジャップの髪は切らん」と断られる屈辱を受ける。収容キャンプの地元民と日系人が野球を通して、交流が始まるというような映画です。しっかし、この兄弟役の兄(Leonaldo Nam)弟(Aaron Yoo)があまりに顔が似ていて、区別がつかなくて困りました。妻は、問題なかったみたいなんですが。兄弟役の俳優同士が似ているのは必要なことでしょうが、似すぎってのも困りますわ。区別がつかんよ、偏見ですが、アジア人を見慣れない一般のアメリカ人にはさらに見分けがつかないのではないかと勝手に心配。途中からは兄は軍服を着続けれるので、問題なし。

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http://www.pacificcitizen.org/content/2007/entertainment/apr20-lin-pastime.htm


Leonardo Nam=兄役(左) Aaron Yoo=弟役 (右)
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これで二人とも同じ髪型をすると、本当に同じに見えます。

中村雅俊が主人公の父役で出てくるんですが、優しい微笑みを浮かべて、なんだか全労災のCMを思い出してしまいました。しかし、結構英語がうまくてびっくり、DVDの付録に入っていたインタビューでもちゃんと答えてて、かっこよかったです。まあ日本人発音ですが、一世の役柄的にはちょうどはまってます。ジュディオングがお母さん役ですが、この人はもっとすごいですね。と驚いていたら、妻が中村雅俊は学生のとき英語部だったとか、ジュディオングは5ヶ国語喋れるとか教えてくれました。

個人的には、とぼけたじいさん的なSeth Sakaiのキャラクターが気に入りました。泉谷しげるみたいでもあり、そうでなくもあり。Seth Sakaiはハワイ出身の俳優、去年なくなったそうです。このIMDBの記述によると、この作品が遺作。

Seth SakaiとAaron Yoo
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さあ、この写真は弟、兄、どちらでしょうか。
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弟です。

想定するオーディエンスを一般アメリカ人にしているので、導入部分で、主人公一家のノムラ家が家でパーティーをしているシーンがあるんですが、どの移民の家庭でもそうであるように、「文化的なルーツの国のものを少しは引き継いでいるものの、紛れもなくアメリカ人である」ってことを強調するような演出でした。

まず、戦争が始まる前に家でパーティーをしているシーン、パーティーの雰囲気自体がとってもアメリカンだし、ノムラ家父の中村雅俊のホストっぷりとか、家の感じ、家族の写真なんかしつこいくらいにアメリカ的であることを強調していました。

そして何と言ってもノムラ兄弟の弟が、ジャズが好きで、サックスを吹きまくり、野球も上手ってところですね。「戦争の前、僕の生活はジャズと野球一色だった。ジャズと野球。」とかなんとかいう台詞までありました。これで、とってもアメリカ的だったアメリカ国民である日系人を収容したことの不条理さを強調したいということなんでしょうか。

題名からしてAmerican Pasttimeですからね。俺たちアメリカ人だし、アメリカ的なスポーツの野球しちゃうし、これ以上にどうアメリカ人になれっちゅうねん、という感じでしょうか。

予告編はこちらで見られます。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 ごぶさたしてます。トラックバックありがとうございました。m(_ _)m
 ほんとに「アメリカ的で従順な日系アメリカ人家族が何故収容所に・・」という感じでした。監督は日系三世なんだけど、「中村雅俊やジュディー・オングみたいな一世がいたらなぁ」という希望的な描き方をしていて僕は不満です。
 実際は一世と二世との間には使用言語の違い以上の深い断絶があったのに、その事に触れていないのがこの映画の根本的な弱点。しかし、フィクションはドキュメンタリーではないし。
 兄弟が似すぎているのは確かに。(笑)セス・サカイは亡くなったんですね。パット・モリタを思い出させる演技をしていました。
 ジュディー・オングが、出征する息子に千人針を渡すシーンには<日本>を感じましたが、それ以外はどうも・・。野球やっただけで白人と和解できるわけもないし。Go for brokeはハワイの日系人のピジン英語で、ハワイの日系人とかなり仲が悪かった本土の日系人が観客席で一斉に叫ぶというのもどうも不自然です。
 ・・・と、疑問点ばかりになりましたが、日系アメリカ人が撮った劇映画としては、まあまあの出来です。
asianimprov
URL
2008/08/05 20:41
>asianimprovさん
なるほどー、やっぱりasianimprovさんは見方が深くて勉強になります。一世と二世の断絶、私が想像している以上にもっとあったんでしょうね。

そうそう千人針、アメリカの日系人がやってたのが不思議でした。なんだか、日本の根性&我慢みたいな精神論を引き継いでて。

Go for brokeはハワイの日系人ピジンだったんですね。映画の中でサモアン風のハワイからの人がいたんですけど、LAにハワイから来ている人がいたのかなぁなんて思いました。ハワイにいたままだったら収容されなくてよかったのに。

ヒロシ
2008/08/06 00:13

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