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zoom RSS アメリカの埼玉県、ニュージャージー

<<   作成日時 : 2008/03/05 19:32   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 5

私はある意味もうニューヨーカーじゃありません。このブログのトップの画像もいい加減変えないといけませんね。。昼間は相変わらずマンハッタンにいますが、帰る家はニューヨークじゃなくなってしまったからです。といっても引っ越してから、もう結構時間が経ってしまいましたが。。。

そんな私が引っ越した先はリービ英雄によってアメリカの埼玉県と呼ばれたニュージャージーです。

プリンストンで彼が教えていたときにマンハッタンに向かって走るバスの中で見るニュージャージー州の風景は「一般のアメリカ人にいわせると、全国の中で最も魅力のない風景」で、高速道路、ガソリンスタンド、ネオンサインのピザ屋、道端に捨てられた車ぐらいしか見えないと言っています。そして埼玉の友だちの家に遊びに行ったときにやはり、トラックが排気ガスを吐き出す高速道路と、ガソリンスタンド、ネオンサインのラーメン屋という味のない風景がタクシーの中から見えたということを書いています。

さらに、リービ(1992:173)は、
ニューヨークという大都会に隣接しているくせに、ニュージャージーには「品」がない、「文化」がない。テレビ局もない。大都会のかげにあって、大都会に対するコンプレックスを抱えながら、その大都会にたどりつくための通路として、ニュージャージーというところが存在するのだ。
と述べています。

そして、ブルース・スプリングスティーンのBorn to Runという歌から
「バイクに乗った、タフで、何一つ幻想を抱かない青年が、北ニュージャージーの高速道路に沿った荒廃した工場地帯の中を爆走しながら」
 若いうちにここから逃げようぜ (Let's get out while we're young.)
と歌っていることにニュージャージーの特質が込められているというふうに持っていっています。

おまけに、ニュージャージー州民の間に「ニュージャージーを見直そう」とか「やはり、ニュージャージー人に生まれてよかった」というスローガンが流行っているという話を聞いて、「コンプレックスが高慢に変わり始めたときの人間は、本当に、ダサい、と思った。」と締めくくっています。

かなりけちょんけちょんにこき落としているのですが、おもしろかったのは、その本の中に追記があったことです。

このエッセイが雑誌に掲載されたとき、一部の読者から「埼玉をバカにしている」と誤解されて、抗議文ももらった。(略)このエッセイで書かれているのが、いうまでもなく、ニュージャージーと埼玉がどう見られているかということであり、(略)ニュージャージーにも、埼玉にも、それぞれが隣接しているファッショナブルな大都会にはない根源的な力があるということを書きたかった。その力をむしろほめているつもりでいた。そのことがうまく伝わらず、意図するところとは正反対の解釈を招いてしまったことを残念に思い、ここでおわびします。


いやー、でも、正直なところ、そんなにほめてるようには読めなかったですけどね。でも本当にニュージャージーターンパイクから見える風景とくに、ニューアーク・リバティー空港付近の工業地帯から沼地の間を抜けてくるあたりは重金属に汚染され、荒廃しきったような印象があります。ニューヨークに住んでいる人がたまにニューアーク・リバティーに行ったりすると、その間に通る工場と荒地しか見えないせいで「ニュージャージー=汚いところ」というイメージが定着したりすんじゃないかと思います。

たぶんこの彼の埼玉NJ蔑視傾向(というとまた本人に怒られそうですが)は、プリンストン大学に17歳で入ってから、たぶん博士課程を取るまで、13年以上いたそうなので、ニュージャージー州というのは早く抜け出したかった場所の象徴であり、美しいプリンストンのキャンパスから「文化」の中心、ニューヨークに渡る川の直前にある工業地帯は、「文化的」なパラダイスへの最後の障害物として深く心に刻まれていたことから生まれたんじゃないかなと、思います。

そういえば、成田から東京に行くときも、幕張の未来的かつ無機的な街並み、インターチェンジ付近のけばけばしいネオンのいかがわしいホテル群、湾岸沿いに整然と並ぶ工場、産業廃棄物の山々が見えるというのは、どこか通じるものがあるかも。毎回そこを通らなければいけなかったら、同じような意識が生まれるかもしれないと思います。

ニュージャージーといっても、私のいるバーゲンカウンティは一般的にそんな工業地帯的な感じはありませんが、まあアメリカ大陸の一部なだけに、車社会で、大型店に週に一度買い物に行って大量に仕込むというようなありがちなライフスタイルですね。ニューヨーク、というかマンハッタンに比べれば、そういう意味ではよりアメリカ的だと言えるかもしれません。

それに、ニュージャージーから逃げ出すのとは別の意味で、環境・治安が悪いとか、家賃が高いとか、学校が悪いとかでマンハッタンから逃げ出す人たちもたくさんいますしね。引っ越したおかげで、娘の学校へ朝送るのは楽になったし、小学校に上がるときにも、マンハッタンのようにとんでもない学校へ送らなければ行けなくなる心配もないし、日系スーパーや、トレーダージョーズ、ホールフーズにも車で行けるし、ここへの引っ越しには満足しています。

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突然の書込み失礼致しました。
アクセスゲート
URL
2008/03/06 12:16
アメリカの埼玉って、言い得て妙ですね。でもでも!NJは偉大(?)ですよ〜。だってJon Bon Joviの出身地ですもん!埼玉出身の有名人って、クレヨンしんちゃんとアンタッチャブルの山崎(ボケ)ぐらいしか思いつきません...。
yukki
URL
2008/03/07 02:35
無事引っ越されたんですね。
私も、東京の実家は、東京とは言えない場所で、葡萄狩ができたり、無人野菜販売所があったり、生みたて卵が買えたり、クワガタ・カブトムシが採れたりします。埼玉県和光市は、徒歩5分ですし、、、。でも、そんなのんびりした所が大好きです。
Kazz
URL
2008/03/11 17:26
>yukkiさん
JonBonJoviといえば、このあいだというか去年ですが、Jersity Cityかなんかにあるプルデンシャル・センターっていう箱ができたとき(ホッケーNew Jersersy Devilsとバスケのチームの本拠地にもなっているやつです)、こけらおとしにコンサートしてましたね。そのことについてNJの政治家もJonBonJoviを適任だみたいなことを言ってて、へーと思いました。でも関西人には埼玉も千葉も東京も全部一緒だ、というようなことも聞きますが、どうなんでしょ。
ヒロシ
2008/03/19 03:54
>Kazzさん
ああ、素敵なところですねー。私の実家も似たような感じです。東京のちょうど南側の端かもしれません。子供のころはもっともっと自然が残っていましたけどね。
ヒロシ
2008/03/19 03:59

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