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平成17年度文化庁「国語に関する世論調査」によると、仕事が終わった時にかける言葉として、相手の職階が自分より上だと,約7割が「お疲れ様(でした)」、相手の職階が下だと「御苦労様(でした)」と使い分ける人が多いそうです。 使い分けの規則としては、相手が目上か目下かだけで決めてしまえば簡単ですね。しかし、それだけでしょうか? この結果について、台湾で一波未平一波又起というブログをしているtinuyamaさんが「御苦労様」という記事(7月27日)で書かれていました。その中で、「「苦労」なり「疲れ」などの「骨折り」が話者のためになされたのかどうか」という視点を取り入れて考えることを提案しています。 聞き手(「ご苦労様・お疲れ様です・でした」と言われる人)の行為が話し手(「ご苦労様・お疲れ様です・でした」と言う人)一波未平一波又起さんが目上でも使う例として、次の三つを挙げています。
1.この場合、「お疲れ様でした」だと音の響きとしても柔らかいというか、「ご苦労様でした」ってほうが濁音が多くてさまになると思います。 2.のお巡りさんの場合、見回ることは「仕事」ですることが当たり前、かつそれが話し手にとって社会一般の治安の向上という利益を産んでいますね。ここで、「お疲れ様です」というとなんだかお巡りさんの目下の新人警官みたいです。 3.どちらも言われたことはないが、昔の男風に考えると確かに「ご苦労様」のほうが謝意を感じる。 確かに、聞き手の行為が話し手の利益になったかどうかが関係しているようですね。 蒲谷、川口、坂本(1998)でも、話し手と聞き手の上下関係だけでなく、聞き手の行動が話しての利益となったかどうかによる使い分けがあると説明しています。(ちなみにこの本は、普通の日本語教育の本では出てこない考え方もあり、敬語教育を考える上で大変勉強になります。場面の改まり度や話し手と聞き手の関係をもとに+2,+1,0,-1,-2などと数値化してみるとか、依頼、進め、許可求めなどの機能を行為者、決定権、利益が聞き手・話し手のどちらにあるのかなど、尊敬語・謙譲語・丁寧語という言材としての敬語の枠を超えたレベルで敬語・待遇表現を捉えており、普通の敬語マニュアル本とはちょっと違います。)
この本の「ご苦労様です」のところで、上司にも言える例として、上司がみんなのために非常に苦労して仕事をしてきたことに対してという場合があげられているのですが、私はちょっと抵抗を感じるというか新入社員のときに相手が目上の場合には、自動的に「お疲れ様でした」になるように仕込まれたので、そんな場合には「ご苦労様でした」とはあえて言わないほうが安全かなと思ってしまいますね。 アルバイトなんかでも、社内だけど他の店舗や他の社員・アルバイトから電話があったら「お疲れ様です」と挨拶し、先にあがる同僚・上司には残る側が「お疲れ様でした」っていうのは結構徹底されているように思います。 あ、でもこの間、ある人が自分が先に帰るのに、「お疲れ様でした」って言ってるのに気が付きました。「『お先に失礼します』でっせ」と思ったものの、帰る相手を呼び止めてまで言うほどでもないかなとなんとなく言いそびれてしまっています。言ってあげたほうがいいのでしょうか。 人気blogランキングに登録中。クリックお願いします。敬語表現
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
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近世の「ご苦労様」下から上にだけらしいという話
おいさんがここではねもねさんが書いた「お疲れ様です」「ご苦労様です」の使い方について話していました。 ...続きを見る |
もっと学ぼうニッポン:ブログ時代の日本語... 2007/05/22 20:27 |
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脳神経外科看護師のブログ 2009/04/18 14:13 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
自分ではあまり意識したことなかったけど、仕事が終わった時にかける言葉、私は「お疲れ様」しか使ったことないです。宅配便の人とか、知らない人に言葉をかけるときは「ご苦労様」が多いかな。 |
Yukako 2006/08/22 15:49 |
私も「目上にはお疲れ様」と教わったので、そうしてきました。 |
みーこ 2006/08/23 09:55 |
>Yukakoさん |
ヒロシ 2006/08/23 13:17 |
「ご苦労様」って言ったこと、そういえばないです。なんか、エラそうに聞こえる気がして。特に。女性から男性には言いにくいセリフなんじゃないかな〜っていう印象がありますねえ。 |
シーラカンス 2006/08/23 22:20 |
TBありがとうございます。『敬語表現』、自分もぜひ読んでみます。やはり「話者の利益」という視点はありますよね。自分の思いつきが、それほど的外れではなかったことがわかって、ホッとしました。本当にありがとうございます。 |
tinuyama URL 2006/08/24 01:51 |
話し手の利益という観点は面白いですね〜。出所アニキへの「ご苦労さんでした」も、実は組織(親分)>構成員という観点からだったりして。 |
ACHI URL 2006/08/24 03:54 |
>シーラカンスさん |
ヒロシ 2006/08/24 10:36 |
ちょっと論点を変えて。 |
doi URL 2006/08/27 21:58 |
ちなみに、英語(アメリカ社会)では上司−部下間/教師−学習者間で、どういうやりとりがされるんでしょうか。 |
doi URL 2006/08/27 22:00 |
doiさんがお書きになったやりとりを経験した時、ものすごく違和感を感じました。やはり(こう言うのは嫌なんですが)目下である学生が目上の教師をねぎらうことが不適切なのではないでしょうか。 |
yukki URL 2006/08/28 02:33 |
横レスです。 |
シーラカンス 2006/08/28 09:06 |
>doiさん |
ヒロシ 2006/08/28 11:58 |
>yukkiさん |
ヒロシ 2006/08/28 12:01 |
>シーラカンスさん |
ヒロシ 2006/08/28 12:05 |
時代の流れで意味用法は変わっていくのでしょうが、ご苦労様お疲れ様問題は自分の中で長年の懸案(笑)です。というのも自分に利益が全くなくても、見ず知らずの相手の苦労というか心のこもった行動を目にして、簡単な一言で称えたい場合に、この二つ以外に思い浮かばないからです。ありがとう以外に何かありますかねえ? |
みっち 2010/07/20 21:11 |
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