もっと学ぼうニッポン:ブログ時代の日本語学習

アクセスカウンタ

zoom RSS 仕事とはいえ、したくなかったこと

<<   作成日時 : 2005/12/05 13:25   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 3

今日、ある資格試験の監督をしました。学生のころからバイトも含めて、たくさん試験監督をしていますが、今日は久しぶりにどよーんとしました。

その瞬間は、3セクションある試験の最後のセクションが終わった後でした。
試験時間が終わったので、試験監督の一人である私はみんなが早く帰れるように急いで回収しようとしていました。

その教室にいた数十名の受験者は、これが回収されれば、もう帰れるし、試験がとりあえず終わった解放感から伸びをしたり、隣の人と感想を言い合ったり、帰りの飛行機や、バス、電車の時間を気にして時計を見たりしていました。

私は後ろの列から回収を始めようと思って、最後列に行きました。
その列だけは2名がけでした。

私が解答用紙をもらおうとすると、その受験者は、懇願するような目つきで私をチラッと見ましたが、まだ記入を続けていて、なかなか渡してくれません。本当はその時点で失格になりうる行為です。そうはしたくなかったので、「終わりましたよー、出してください」と頼みましたが、解答用紙をつかんで離しません。

「出してください」
「すみません、あと一分だけ」
「だめです。試験の時間は終わりましたから、回収しなくてはいけません」
「でも」

私も解答用紙をつかんで、頼みました。

「離してください」
「でも、わたし」

受験者は半分泣いています。

「離してください。」

綱引きのように引いたり押したりしているうちに、解答用紙が一部破けてしまいました。
受験者は机につっぷして泣いています。
その周りはやや騒然としましたが、教室の中では帰る気満々のほかの受験者のざわざわする音に消されて離れたところまでは届いていませんでした。

私はその教室全体の受験者の解答用紙と問題用紙が全部回収されたことを確認する義務があるので教卓に戻って職務遂行を続けました。

普段の日本語の試験でも時々は確かに集めようとすると、軽く抵抗する学生がいます。
でもたいてい「出してください」と2回ぐらい言えば、素直に出してくれます。

よく知らない人が一生懸命何かしているのに、それに構わずひったくるなんて試験監督じゃなかったらしません。したくありませんでした。ま、でも、しかたがないですね。それも試験監督の仕事のうちですから。

人気blogランキングに登録中。クリックお願いします。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
お疲れさまでした。
ヒロシさんが見逃したら他の学生と不公平になるからしょうがないですよね。
ミスタービーンの中で煮たようなシーンがありました。ビーンが時間内に間に合わなくて「マミー〜・・・」って泣くんです。よくある光景なのかもしれませんね。
スー
2005/12/06 00:51
びっくり!ヒロシさん災難でしたね。
泣くべきは自分の努力不足に対してだと思います。
って諦めよすぎて卒業できなかった私が言うことじゃないけど。笑
ACHI
2005/12/06 03:36
>スーさん
そうなんですよ。自分が教えているクラスの学生なら自分の判断というのもありますが、この資格試験は公式のもので規定どおりに実施されなくては全世界の受験者に不公平になってしまって申しわけありませんからね。ミスタービーンですか、面白いですよね。あの人は結構インテリなのに計算ずくでやっているらしいのがまたすごいですね。何かのインタビューで映画の中とは全然違って賢そうに話していたのがおかしかったです。あのキャラが「マミー」ってのがいいですね。

>ACHIさん
ほんとびっくりしましたわ。ちょっと下手なドラマみたいだったけど。いろんな意味で卒業したんじゃない?それに夢もつかんだし、ね?関係ないけどそろそろ、鴨三昧の季節ですね。
ヒロシ
2005/12/06 08:19

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
仕事とはいえ、したくなかったこと もっと学ぼうニッポン:ブログ時代の日本語学習/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる