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zoom RSS 「郊外」:フランス語、英語、日本語の比較 パリ郊外の暴動ニュースを見て思い出したこと

<<   作成日時 : 2005/11/06 00:39   >>

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11月2日のAsahi.comのニュース「パリ郊外で若者が暴動 失業や警察に不満」というニュースがありました。

これを見て思い出したのは、以前MITのフランス語の先生方がやっていたプロジェクトです。それはCulturaといって、MITのフランス語のクラスとフランスの大学で英語のクラスが共同でお互いの文化を学びあうというものです。

やっていたことの一つは、単語からの連想。
何かキーワードを与えられてそれについて連想することを母国語で書くというものです。
その先生方が以前の大学にプレゼンに来たときに見た例のなかで、強く印象に残っていたものが、「郊外」という言葉についての連想でした。

MITのフランス語のクラスにいたアメリカ人大学生は英語のsuburbというのから
裕福なエリアとか、犯罪が少ないところ、教育レベルが高い、家が大きい、都会から逃げてきた人が住んでいるなど「いい地域」としての連想をしていました。

ニューヨークの場合、ウェストチェスターとか、ロングアイランドにあたるです。

「郊外」という言葉、フランス語では、「バンリユー(la banlieue)」というそうですが、これが全然英語の「郊外」と連想されるものが違うようです。
よく覚えていませんが、危ないところというような連想が多かったと思います。

日本語の場合、郊外はどっちかというと英語よりでしょうか。
さらに無機質で人工的な感じがする場合もありますよね、千葉の幕張とかそんな感じですね。

このことについて検索したら、waiting-listさんの記事で今橋映子編『リーディングズ 都市と郊外―比較文化論への通路』を引用していました。
* バンリユー(la banlieue)

フランス語で「郊外」。「バン=領主の布告」が及ぶ「リユー=里(約四キロ)」が語源。パリでは、ブルジョワは城壁内に居住することを好み、労働者は壁の外に追い出された。現在では、国外からの移民難民が住みつく危険地帯というニュアンスも帯びる。

* サバービア(suburbia)

英語で「郊外」。「都市の近くのところ」を意味するラテン語suburbiumが語源。ロンドンでは、大気汚染、治安悪化の都市を避け郊外に居住することを好んだ。その理念はアメリカに輸入され、世俗化し労働者階級にまで共有された。現在では、退屈し切って暮らす中流階級の憂鬱というニュアンスを帯びる。

中流階級の憂鬱といえば、最近ではDesperate Housewivesとか、映画「アメリカンビューティー」の雰囲気でしょうか。いずれにせよ、車2000台が焼かれたって聞くと相当な暴動のようですね。

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コメント(18件)

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なるほど。。。単語は訳せても、その語の持つイメージは違うのですね。
>MITのフランス語のクラスとフランスの大学で英語のクラスが共同で
そのような場を設定するのは簡単ではないかもしれませんが、面白そうです。
「郊外」という語の持つ背景が違うのは、もともと分かっていて、そのクラスで扱われたのでしょうか?それとも偶然出てきたものかしら?

そういわれてみると、日本の「郊外」ってどんな感じなんでしょう?そもそも日本に「郊外」はあるのかしら?「いなか」は分かるし、「町外れ」も分かるような気がしますが、「郊外」ってちょっと新しい感じがします。それが>無機質で人工的な感じなのかしら?
おい
2005/11/06 21:45
中世の時代から城壁の中で生活する都市だったから、っていう歴史背景があるんですねえ。なるほどなあ…なんか、羅生門の世界みたいなイメージですね。って、そんな長閑なこと言ってる場合じゃない?
シーラカンス
2005/11/06 23:13
おいさん(はじめまして!)、鋭い!です。いなか、町外れ、そして郊外って!?
無機質で人工的な感じの街というと、多摩センターあたり?(新宿〜電車で早くて30分ぐらい?)とか色々考えてしまいました。ローカルですみません。あと多摩センターにお住まいの(経験のある)方いらしたら、更にすみませんー。
暴動そのものについては、ありゃ、どこも移民(の子孫)は大変だ!と思ってしまいました。これまた見当はずれでしたら、すみません×3。
etchan
2005/11/07 00:48
>おいさん
そうなんですよね。イメージって同じかと思いきや違ったりして面白いですね。
MITのプロジェクトはMITなだけに技術的なことをやるスタッフが充実していて簡単にできたみたいです。それからこの言葉の選択ですが、偶然かどうかというと偶然ではなくて、フランス語の先生が意図的に選んだみたいです。他には、個人主義(individualism)とかだったかな、あんましよくおぼえてないんですが、日本語だったらどんなのか考えたら面白いかもしれませんね。・たしかに「いなか」「町外れ」ってのもありますね。郊外といえば、店のつくりとして大規模駐車場完備で二、三階だてぐらいのというイメージもありますね。人工的な感じというのは、ごくごく新しく開発されたところで、まだ町としてしっくりきてないということですね。今でいうと「お台場」なんかまだかなり人口的な感じですよね。埋立地でもともとが海だし、古いものが残ってないんではなくて、もともとないということで。
ヒロシ
2005/11/07 12:13
>シーラカンスさん
羅生門、そうですね。あの話のなかでは、洛中も荒れ果てていたらしいので、そのほうがもっとやばいですけどね。城壁の伝統といえば、家作りにも現れていて、玄関のドアが欧米では内開きなのは、そのほうがヒンジが家の中に現れて、守りやすいからというのも聞いたことがあります。実際には、日本では靴を脱ぐのに場所がいるとか、ただスペースが足りないという話もありますけどね。
ヒロシ
2005/11/07 13:27
>etchanさん
多摩センター、ローカルですか?私は日本では京王線に住んでいたので、少しなじみがありますね。確かに開発当初は無機質で人工的な感じが今より強かったと思います。今は、少子化と都心回帰が進んで、当時は大賑わいだった小学校で教室が地域のシニアの方に開放されているとか。きっと町の中にはここそこに時代の流れをを感じさせる古ぼけた建物があって、無機質度が下がっていると思います。(多摩センターの方、勝手なコメントお許しください)私の記憶の中の日本というか東京での人工度ナンバーワンはお台場です。サラリーマン時代に会社の人とサッカーした帰りにオープン当時のお台場に行ったら、すべてのものが新しくて、ちょっと気持ち悪かったです。古い建物がないんです。コケとかが生えていないんです、どこにも。きれいなんですけど、作り物の感じがして、自然があっても切り取られて人工的な感じがしたんです。
ヒロシ
2005/11/07 13:44
>etchanさん(続き)
移民は大変ですね。アメリカだとスラムとかゲットーとか、怪しい地域は都心の
中にあることが多いのに対し、フランスでは都心からはずれたところにあるってのが面白かったわけですが、そんなことより、移民の人にとっては大変なことには変わりないですよね。警官の移民に対する暴力がきっかけらしいですが、そんな社会の中の権力を握る多数派人種の警官による、少数派人種への暴力というのはこの国にも悲しくもあるようです。。。。
ヒロシ
2005/11/07 13:44
エッジ・シティー(Edge city)という英語があります。都市部の外縁に作られたビルやショッピング・センターや住宅を意味するコトバだそうですが、そういうのが僕の住む奈良県の田舎にも出来てきました。巨大な施設が田んぼの真ん中に建設されたのは二年ほど前か。シネコン、スーパー、レストラン、各種ショップが入ったアメリカ風の施設で、同じ場所で買い物、映画、食事ができる便利なものですが、一カ所で消費させようという戦略でもある。(笑)エッジ・シティーから外側はまだ開発されていない風景が広がります。夜中、周りは暗闇なのに、この建物だけが不夜城のように輝いているのは、ちょっと違和感を感じます。
asianimprov
2005/11/08 09:05
この暴動のニュースを見て『ナイト・オン・アース』(原題はNight on planet(?))というオムニバス映画を思い出しました。夜のパリを流すタクシー運転手の話で、運転手はフランスの旧植民地(アフリカのコートジボアールだったかな?)からきた若い黒人なんですが、そこに様々な客が乗り込んでくるところから物語が始まります。盲目の娼婦のシーンが凄いのですが、その前に、同じ西アフリカの別の国から来ている酔っぱらった黒人のお役人(かなり威張っている)が、「おまえはさんはコートジボアールの出身だろう、わかるよ・・」とか、ひどく差別的なことを運転手に言い続けるのです。その役人たちはジョークのつもりでも、運転手にとっては冗談じゃない話で、最初、運転手は必死に耐えるのですが、最後には「でてけ!」といって彼らをクルマから放り出します。アフリカからパリに移住〜移民したアフリカの人たちは、フランス人との軋轢だけでなく、同じ西アフリカから来たアフリカ人とも軋轢があることをさりげなく描写した映画でした。監督は、あの、ジム・ジャームッシュです。
asianimprov
2005/11/08 09:17
都市の成り立ちと言葉の関係、面白いですね。
城壁都市・・・中国なんかもそうなのかな?
言葉にしても街の名前にしても
歴史的な背景を引っ張っているのですね。

経済的な格差の拡大は、アメリカだけではなく
欧州でもあるのですね。
日本もこれから、そうなっていくのでしょうか?
生態系では、多様性のある環境はいい環境ってことに
なっていますが、人間社会では難しい社会になってしまう
のは何故ですかね。
ひろくま
2005/11/09 05:34
ひろくまさん。そこ、そこが大問題なんですよ!「日本はひとつの民族、ひとつの文化、一つの言語を持つ国家である」と発言した某閣僚のように、多様性を受け入れる社会こそ成熟した社会だという考えを「理想論だ」と一蹴する御仁も多いのですが、それをいっちゃあオシマイよ、です。多文化主義は難しい。これは確かです。しかし、それを諦めてしまえば、結局、自文化中心主義の陥穽にはまるだけです。難しい社会になってしまうのは何故か?これが解明できれば、人種間の齟齬を和らげることができると思います。でも、一筋縄では捉えられない難問です。

<余談>ひろくまさんのブログを拝見しました。僕は沖縄の「りんけんバンド」のライブを数回みたことがあります。「なんくるなんくるなんくるよ〜〜」という歌が好きです。(^_^)
asianimprov
2005/11/09 08:13
>asianimprovさん
エッジシティーですか。初めて聞きました。開発度が不ぞろいな連続を示すのは確かに奇妙でしょうね。商業的には効率がいいのかもしれないけど。それから、私もnight on earth見ましたよ。(これが原題で、邦題がナイトオンザプラネットみたいです)後で見直したら、ローマ編でlife is beautifulの俳優が出てて、「おお、あのときの人がそうだったのか」と思いました。
ヒロシ
2005/11/09 12:22
>ひろくまさん
中国もそうなのかもしれませんねぇ、ちょっと勉強不足で分からないのですが。経済格差は日本でもそうなっていくと思いますよ。一億総中流なんてのも幻想だったと考えられますが、少なくとも意識の上ではそうだったと言えるかもしれませんが、これからはもっと差が開くかもしれませんね。ちょっと日本の外を見るとそんな国のほうが多いぐらいかも知れないですし、世界的に見れば、国・地域による格差の問題もありますもんね。
ヒロシ
2005/11/09 13:03
ああ、ロベルト・ベニーニですね。タクシーの中でキリスト教の司祭だか司教だかが突然死してしまって、あわてふためく気の弱い運転手を見事に演じていました。配役が巧い。さすがジャームッシュです。
asianimprov
2005/11/11 11:24
>asianimprovさん
そうですぅ。いきなり教会でもないのに強烈な懺悔(confession)をして、司祭の気を動転させてあわふかせちゃうんですよね。何年もたっているのに、時間が感じられませんね。面白いです。
ヒロシ
2005/11/11 12:03
おぉロベルト・ベニーニ。
Life is beautifulで涙し、ええ俳優さんやのう〜と思いつつ、うっかり「ピノキオ」を見てしまい、どー見てもオッサンが飛び跳ねてるとしか思えず後味悪かった記憶が…。その後「コーヒー&シガレッツ」という映画で、どうにも意思の疎通ができなく、相手にもされていないような人を演じていた気がしますが、あれもジャームッシュでしたっけ?(何の話題にせよ記憶がおぼろげですみません。それにしても何の話に?…^-^;)
etchan
2005/11/16 01:40
ジャームッシュといえば「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ダウン・バイ・ロー」「ミステリー・トレイン」(工藤夕貴!)と続きますね。「ダウン・・」は、あの酔っぱらい男トム・ウェイツ、ジャズミュージシャンが本業だったはずのジョン・ルーリー(音楽も担当)にロベルト・ベニーニが絡んで、奇妙なユーモアが可笑しいロード・ムービーでした。配役が間違ってたら失礼。「ストレンジャー・・」と「ダウン・・」がごっちゃになっているかも。物語らしい物語がないのがこの監督の面白さです。Coffee and Cigarettesもジャームッシュですが、まだ見ていません。DVDは売ってますかね?
asianimprov
2005/11/16 12:20
>etchanさん
ピノキオなんてのに出てたんですね?ロベルトベニーニっていうんですね。と思ったらすぐ上でasianimprovさんが書いていらっしゃいましたね。。。。。

>asianimprovさん
ストレンジャーザンパラダイスは親父に薦められて見た覚えがありますが、あまり覚えていません。。。。。
ヒロシ
2005/11/16 15:50

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