アメリカの外国語教育の基準:5C その3 3 modes of Coomunication

前回までは、5Cと呼ばれる外国語学習基準の背景などでした。

この基準は、content standards(内容の基準)と呼ばれていて、
学習者が「何を知るべきか」「何ができるべきか」を定めています。

今回は5Cの一つ目Communicationをとりあげます。

Communication: Communicate in Languages Other Than English
コミュニケーション 英語以外の言語でコミュニケーションする

この中に更に3つのものが入っています。

Standard 1.1: Students engage in conversations, provide and obtain information, express feelings and emotions, and exchange opinions.
学習者は会話に参加し、情報の提供・収集を行い、思ったことや感情を表現し、意見を交換する。


Standard 1.2: Students understand and interpret written and spoken languages on a variety of topics.
学習者はさまざまなトピックについての書かれた文章・談話を理解し、解釈する。


Standard 1.3: Students present information, concepts, and ideas to an audience of listeners or readers on a variety of topics.
学習者はさまざまなトピックについて、情報、アイディア、考え方などを聴衆や読者に向けて発表する。

それぞれ、コミュニケーションの種類というかモードが異なるものです。
1.1は相互的な(interpersonal mode)もの。
1.2はコミュニケーションの受け手として、解釈(interpretive mode)するもの。
1.3はコミュニケーションの送り手として、発信(presentational mode)するもの。

1.1はいわゆる会話するということでしょうか。コミュニケーションということばからもっとも一般的に想起されるものですね。OPIのプロフィシエンシーの観点から見ると、情報取り(例:図書館の時間を聞いて調べるとか)の中級レベルのサバイバルに必要な能力から、考えを説明する上級タスク、意見を述べるという超級的なタスクまでつながっているというタスクの積み重ねが分かります。

OPIについてはOPI研究会のページに説明があります。

1.1と1.2,1.3は分からないことがあった場合に質問できるかという、意味交渉(negotiation of meaning)ができないという点で異なります。

ブログの場合はどうなるでしょう。それぞれについて考えてみます。

1.1 
まず、ブログでは、ターンテイキングもないし、厳密な意味では「会話」というのはないですね。
でも対話とでもいうべきか、双方向にコミュニケーションがなされているし、
会話的な要素がないわけではありません。(ブログはasychronous CMC:非同期コンピューター利用コミュニケーションの一つですが、そのことに関してはまた別の機会に)

文体としては、話し言葉に近いひとから、より普通の書き言葉のような文体の人までいろいろいます。コメントの部分は、特に話し言葉に近いのではないかと思います。

コミュニケーションの内容という点では、「情報の提供・収集を行い、思ったことや感情を表現し、意見を交換する」というのはまさにブログで行われていることですね。

1.2
ほかのひとの記事にコメントするには、あるいは自分で書くのに「さまざまなトピックについての書かれた文章・話された談話を理解し、解釈」しなくてはいけないので、この点も入ってくると言えるでしょうか。

1.3
あくまで口頭ではなくて、文章によってですが、ブログでは記事を書くことが「さまざまなトピックについて、情報、アイディア、考え方などを聴衆や読者に向けて発表する」ということになるでしょう。


というわけで5Cの第1の基準Communicationについては、ブログはかなり基準に合致していると言えるのではないかと思います。

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