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zoom RSS 「大学はバックアップなんです。」学生の意外な野望

<<   作成日時 : 2007/09/15 14:25   >>

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今学期2年生のクラスに去年からの学生が何人か座っていました。その中で、「実はまだ取るかどうか決めていないんですが、、、」と煮え切らない人が1人。

「ああ、エンジニアリングの学生だからね。技術系じゃないクラスで、言語を2年間も取る必要ないもんね」と思っていたら、それだけじゃなかったんです。

彼はクラスではおとなしいほうで、当てれば答えるけど、ものすごく積極的に参加してくるという感じではなかったのですが、時々おもしろいことを言う学生でした。

クラスの後で、よく話を聞いてみると
「学資ローンの借金がきっついいんで、3年半で卒業しようと思っていて、東アジア言語文化の副専攻を取ろうとしてるんですが、言語以外のコースで単位をもう取っているからこのクラスは要らないかもしれないんです」

年間4万ドルとも言う私大の学費をポンポン払える人はそうそういないので、たいていみんな奨学金や学資ローンを借りてるんですが、単位を詰めて取って、1学期でも少なく卒業できればそれだけ負債が減りますからそうする人は多いです。なんてったって、アメリカで私大の卒業生は、卒業時の負債が4万ドルを超える人が11%もおり、平均でも2万ドルで、卒業して最初の目標はそんなStudent Loanを払いきることという世界ですから、早めに卒業しようとするのも賢明なことでしょう。それができればですが。。。

まだはっきりしないので教科書は買えないので、初めのほうだけコピーしたい
というので、一緒にオフィスに戻りながら話しているときに彼の口から出た一言に驚きました。

「僕にとって大学はバックアップなんで、そんなに借金したくないんです」
「バックアップってどういうこと?」
「友だちと会社をもってて、いろいろやってるんです」

なにー!

アメリカの二大SNSの一つ、Facebookを始めた20代の青年は若くしてオンラインサービスを急成長させ、大きくなったところで、どこかの資本に巨額で売りはらって、引退するっていう話ですが、それを目指しているのだそうです。

狙っているのはやはりSNSだとか。
その後、既存のMySpaceやFacebookについての考えをいろいろ語っていました。

んー、日本語の学生のほうが卒業してからいろいろな意味で日本語教師を追い越していくと言えますが、もしほんとに彼が成功したら、ほんとのそんなケースの一つだなと思いました。

後日「アドバイザーと話した結果、やはり日本語は取らなくてもよくなったから、登録を落とします」とわざわざ教室まで挨拶しに来てくれました。「あの、君の会社だけど、一口投資してもいい?」と冗談で聞いてみようかと思いましたが、やめときました。

ぜひがんばって成功してくれ。そして覚えていたら、ポーンと大学に寄付してね。と思いながら教室を出て行く彼の後姿を見送りながら、その日の授業に入りました。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
最近は若い起業家が増えましたよね。リターンも大きいけど,リスクも大きい世界でしょうが,がんばってもらいたいもんです。そして寄付を...。ウチの学部,貧乏だからなあ。
yukki
URL
2007/09/16 10:24
>yukkiさん
そうっすねー、どーんと寄付してもらって教室にLCDを持っていかなくてもよくなるようにしてもらいたいものだなぁと思います。
ヒロシ
2007/09/19 07:01

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