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zoom RSS 「母国語」ということばの限界

<<   作成日時 : 2006/02/21 13:01   >>

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さとうさんの4年生の学生のシンホンさんが、シンホンの喫茶店というブログのおれ何語がネイティブという記事を書いていました。

それを読んで「母国語」ということばに見られる日本語の限界について考えさせられたのです。
母国語というのは、一つの国、一つのことば、一つの国民を想定したことばです。
それはとりもなおさず、日本の歴史的に関係の深かった国がそうだったことと関係があるかもしれません。つまり、中国、中国語、中国人、韓国、韓国語、韓国人、そして日本、日本語、日本人というわけです。そんな関係が長く続いたわけです。

中国は方言による違いが物凄くあるし、東北地方の朝鮮族など異民族が多い、とは言っても北京語がかなり共通語として通用するというのは本当のようです。韓国も方言があるし、今は戦争によって南北の問題ができてしまいましたがそれでもかなり明確に言語、文化、人種が共通していますよね。

16世紀にポルトガル人が来ても、ポルトガルという国、ポルトガル語というパターンは崩れませんでした。

「母国語」ってのがいつどうやって使われるようになったのかを文献をもとにしっかり調べたわけではありませんが、日本人にとっては一つの国、一つの言葉、一つの国民を想定しているのは間違いないと思います。そんなことから悲しくも「日本は単一民族国家」(最近聞かない気がしますけど)とかいう妄想も生まれてくるのかなと思います。

しかし、世界の国ではそんな風にすっきりあっさりそろっている国は珍しいんじゃないかと思います。
そしてそれぞれの国で生きる人は多様な背景を抱え、多様な言語使用を行っているわけで、「母国語」ってのはやっぱり「母語」と言い換えられるべきなのではないかと思います。それに、何をもって一つの「言語」として数えるかって問題もありますね。シンガポール人であるシンホンさんにとっては、学校で話す英語も家庭で話す中国語もネイティブの言葉なんだと思います。そして、日本の国内でも、doiさんが広島、岡山の言葉と共通語がいろいろ混ざっているというようなことをシンホンさんの記事へのコメントで書いていましたが、そんな風に多くの言語が使われることもよくあることだと思います。

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コメント(10件)

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柴田武氏が『日本語はおもしろい』(岩波新書)の中で次のように書かれています。
<在日韓国人で韓国語はあとで習ったことばで、生まれて最初に覚えたことばは日本語、しかも日本人の学校を出た学生にとって、「母国語」はどちらの言語ということになるのか。大学院の試験を受けるのに「母国語以外の外国語二か国語を受験すること」のような規定があるとき、(中略)受験に際して不平等なことがないように、「母国語」の名称を「母語」に変更することを主張して通ったことがある。(略)言語と国家が合同関係にある例は稀であるから、国際化の時代に「母国語」という「国」のついた名称は不適当である。>
日本だからこそ生まれたことば(「母国語」)なんだろうけど、やはり柴田先生やヒロシさんのおっしゃるように「母語」に改めるべきでしょうね。
でもそういうのって、誰がどのように改めるんでしょう・・・?
みーこ
2006/02/21 15:31
>みーこさん
なるほど、ホントに“おもしろい”ですね。今度その本読んでみます。
今僕が住んでる地域には在日韓国・朝鮮人が多くて、朝鮮(民族)学校も県内に6校あります。前にそこの理事長さんと少しお話する機会があったんですが、今学校に通ってる児童・生徒(4,5世)には、日本語が第一言語という子どもがたくさんいるそうです。親(2,3世)でも完璧に韓国・朝鮮語が話せる人ばかりではないので、家庭で日本語を、学校で第二言語(継承語)として韓国・朝鮮語を習っている子どもも少なくないんだそうです。彼らにとっても、母国語=韓国・朝鮮語、母語=日本語、なんて簡単に決められるもんじゃないと思うんですけどね。
doi
2006/02/21 16:59
doiさんへ
確か私が学生の時買った本なのですが、当時きちんと読んでなかったのか、
改めて読むと「ふむふむ」と思うことが書いてあります。
時間を見つけて読み直してみます。
私も機会があって在日朝鮮人の方とお話したことがあります。
その方も朝鮮学校を出られたようです。
学校では韓国語・朝鮮語を勉強するけど、家(家族も朝鮮の方)では日本語で話すそうです。
あと、親が韓国・朝鮮の方でも、子供は挨拶ぐらいしか韓国語・朝鮮語を話せない人も入るみたいです。
方言でもそうですが、周りの人と同じ言語を話すようになりますよね。
って、私は岡山弁をいまだ話しませんが(^^;
もっぱら故郷の山口弁です(少し抜けつつありますが)。
みーこ
2006/02/21 18:50
仕事でオランダ人と話す機会があるんですが、英語は話せて当たり前で、ドイツ語やフランス語に堪能な人も少なくありません・・ていうか、オランダ語しかできなかったらビジネスはできないから。勿論、オランダ人にとっては母語も母国語もオランダ語ですけれど、オランダ語を欧州の共通語にするわけにもいかない。ですから、外国語が−多少下手でもいいから−できないと国自体が存続できないと思います。

ベネルックス三国のベルギーのレストランで、オランダ人数人とランチを食べていたら、話し好きのウエイターがオランダ語或いはフレミッシュ系オランダ語(方言?)で面白いことを言い、爆笑になったことがあります。当然、僕にはチンプンカンプンでしたが、オランダ人とベルギー人との交流は、言語は違うけれども、ちゃんと成り立つようです。

仕事を頑張らないといけないのに、ついつい文化的なことに興味を持ってしまいます。でも、言語って大事ですからね。(^_^;)
asianimprov
2006/02/22 09:33
>みーこさん、Doiさん
確かに日本生まれの韓国・朝鮮籍の人にとっては「母国語」って政治的に正しくない表現だなと思います。でも母語には違いないですね。実は私の同僚にもそんな韓国籍の人がいて日本語教えています。最近では日本各地でいろいろな外国人の子供が日本の学校に通っているわけで、彼らにとって母文化が日本になったりするかもしれないけど、日本語を母国語と呼びたくないかもしれないですよね。「母語」という言葉でも「ネイティブ」という言葉でも問題がないわけではないですが、母国語よりいいんじゃないかと思います。

>asianimprovさん
ヨーロッパは地域と言葉が入り組んでていろいろありますね。っていうほど知らないんですけど。テレビでいろいろな言葉で放送があって、子供はアニメとか子供番組を外国語でやってると内容を知りたいから一生懸命になってそれを見て、そのうち覚えてしまうという話を聞きました。

あ、外国語って言葉も「国」ってのが入ってますね。これも問題かも。その国の中にあっても自分にとって「ソト」の言語なら外国語になりますからね。
お仕事、私もよく逃避します。。。
ヒロシ
2006/02/22 20:43
母国語の rootは たぶん mother tongueから きたと I think. ”ははの ことば”。 それに 国を 入れたのは nationalistの mind controlを I feel. Switzerland なんか German, French, Italian and so on are spoken. There's nothing to do with language and state. My mother calls flour メリケンコ. So do I. What's wrong with that? She was saved by メリケンコ after World War II. I hate the Chinese word コムギコ designated by nationalist who might kill her during the war.
Harry
2006/02/23 10:12
>Harryさん
そうですね。おそらく母国語はもともとmother tongueの翻訳から来たと思います。そして、そこに「国」を入れたのはナショナリストがマインドコントロールをしたかったからかどうかですか。それはちょっと微妙ですね。だってほんとにそのころの一般の、そして今の日本人にとっても、一つの国、一つの言語、一つの国民であることが一般的というか普通だと感じられていたのかもしれません。確かめようがありませんがね。
ところで英語で書いているというのは面白いですね。でも最初の文のように構文は日本語なのに、単語だけ英語になっているというのも不思議ですが、おもしろいです。いやどっちかっていうと、おかしくもありました。まあ、どんな手段であれ、誰かに何かを伝えたくてブログをしていて、ついでにここにコメントしてくださっているんですよね。・小麦粉は別にナショナリスティックだと強くは感じませんが、メリケン粉という語も味があっていいと思います。
ヒロシ
2006/02/24 06:14
『日本語はおもしろい』に『母語』はもともとmother tongueの訳語だと書かれています。
コメントの文字制限があるから、前回は転載しきれませんでした。
ヒロシさんの考えられている通り、日本は『単一言語国家』だから『母国語』と言われてきたそうです。


みーこ
2006/02/24 10:12
国家、国語などなどそういう概念は近代化の産物でしょうねえ。日本も明治以前はばらばらだったたわけで、、、
しんじ
URL
2006/02/24 12:31
>みーこさん、しんじさん
母語はmother tongueからだったんですね。富国強兵のために国をまとめなくちゃいけないってわけで、国を入れたのかもしれないですね、ほんとに。
ヒロシ
2006/02/25 00:45

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