もっと学ぼうニッポン:ブログ時代の日本語学習

アクセスカウンタ

zoom RSS ニューヨーク市議会新議長クリスティン・クインと尾辻かな子:カミングアウトした政治家

<<   作成日時 : 2006/01/10 01:12   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 3 / コメント 4

前ニューヨーク市議会議長ギルフォード・ミラー(民主党)は現市長マイケル・ブルーバーグに対抗して出馬し、民主党内の指名を受けられずに落選し、規定により議長を辞めなくてはいけなくなりました。それにより新議長選出が必要になり新しい議長が選ばれました。新議長はクリスティン・クイン(39)です。指名受託演説の様子はNY1にでていました。

ニューヨーク市の政治において市長の次に高いこの役職に女性が選ばれたのは初めてだそうです。そしてそれだけではありません。クインはこの役職を得た人のなかで初めて、"openly gay"つまり同性愛者であることを公表している人物です。

新聞によると全米には同性愛者であることを公表している政治家(もちろん地方政治を含めて)が350人もいるそうです。はいやー、そんなに多いかと思って日本の状況を調べてみたら一人だけだそうですね。それが尾辻かな子、大阪府議会議員2003年に当時最年少で当選した一年生議員です。そして当選後に自分のことについて公表したそうです。

アメリカでは、いろいろなところで差別が禁止されています。例えば、アパートを借りたり、就職活動をするときです。よく人種、宗教、支持する政党、性別、年齢によって差別してはいけないという文言を見ます。その中の項目の一つに性的指向(sexual orientation)というのも含まれています。つまり、同性愛者(やレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー LGBT)であろうとそのことを理由に差別してはいけないということです。

ではアメリカは同性愛者に寛容なのかというと簡単にそうではありません。50-60年代の黒人の公民権運動に続く、60-70年代の性的志向の少数派による権利を求めた運動から今でも続く戦いの中で得てきた成果によって時間をかけて少しずつ認知され、受け入れられてきたのです。

今でも、差別はあります。ツカサネット新聞の「カミングアウトのゆくえ〜尾辻かな子・大阪府議がレズビアン公表」という記事で三海秋氏が指摘しているように、ヘイトクライム(人種・性的嗜好などの偏見を動機として差別を受ける立場の人が暴力を振るわれるなどする犯罪)の対象になることが少なくありません。全体としてみれば、宗教的にも政治的にも保守派のアメリカ人の方がずっと多いのではないかと思います。

しかし、私がニューヨークにいる限りアジア系というマイノリティーである自分としては、クインのようなマイノリティーを代表する政治家が活躍することを前向きにとらえたいと思っています。

私は、性的志向において少数派でもないし、クインの性的志向が少数派だからということだけで支持しているというわけではありません。彼女の政治的手腕については不勉強で知らないし、ニューヨーク市議会の議題などまったくわかっていないのに、やみくもに彼女を支持するというのは選挙権を含め参政権がない外国人とはいえ無責任でしょう。

ただ、クインは議長として選ばれるまえに6年間市議会議員を務めており、尾辻氏のように初当選ではありません。クインが議長として選ばれたのは性的志向とは本質的に関係なく、政治的能力によって判断されたからだと信じたいです。

日本では、性的志向のマイノリティーというとHGレイザーラモンの売れ具合に象徴されるようにまだまだイロモノとしての面白半分みたいな捕らえ方が強く、多くの差別にあっているマイノリティーの人は強く抑圧されているのではないかと思います。もっと落ち着いて、普通に受け入れられていくようになればいいと思っていますが、なかなかそう簡単にはいかないでしょうね。そのためにも尾辻氏の活躍を期待します。。。

人気blogランキングに登録中。クリックお願いします。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(3件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
New York, US: 4-Leaf Clovers Are Different, Aren.....
Librado Romero/The New York Times Council Speaker Christine C. Quinn is welcome in the St. Patrick's parade, but her sexual orientation isn't. ...続きを見る
TransNews Annex
2006/03/16 13:23
レズビアンのNY市議会議長、聖パトリック祭のパレードをボイコットへ
The New York Times Unable to Reach an Accord, Quinn to Boycott the Parade By WINNIE HU Published: March 17, 2006 ...続きを見る
TransNews Annex
2006/03/18 00:05
聖パトリックパレード、ニューヨーク市議会議長の参加を拒否というニュース
3月17日はセントパトリックスデーです。もともとは、奴隷としてアイルランドに連れてこられ、後にアイルランドにキリスト教を広めた功績をたたえられ、アイルランドの守護神となった聖パトリックの逝去の日を記念する日でしたが、今では、宗教色は薄れ、アイルランド系のお祭りの日となっています。子供から大人まで、アイルランドのシンボルカラーの緑を着て、パブには、緑のクローバーのサインが飾られ、人々はギネスを飲み、騒ぐそんなイメージです。 ...続きを見る
もっと学ぼうニッポン:ブログ時代の日本語...
2006/03/18 01:58

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
尾辻さんのHP見ました。
まだまだ若い方で、何かを変えたいというパワーを感じました。
マイノリティのように、ある意味、何かを背負っている方が力を発揮するかもしれませんね。苦しみや差別を受けたものでこそわかる「何か」を生かして、いい政治家になってほしいです。
スー
2006/01/10 10:23
公表した内容は別にしてこれから成長(って私がいうのもおこがましいですが)する余地があると思うので、がんばってほしいです。でもいずれ彼女だけがマイノリティーの政治家である必要はないと思うし、いろいろな意味で政治に参加する層が厚くなればいいなと思っています。
ヒロシ
2006/01/10 15:00
去年、ジョージ・タケイがカミングアウトしましたが、自叙伝で自分の恋愛についてまったく触れていなかったから、「やっぱり」という感じでした。ところで、日本にはオカマを楽しむ文化みたいなものがあって、女装する派から「おすぎとピーコ」みたいなのまで、テレビで見る分には寛容かなと思います。ただ、日常生活で実際に同性愛者と向き合った時にどういう態度がとれるのかが問題です。去年はマーガレット・チョーのスタンダップ・コミックを通して米国のゲイとファグ・ハグについて少し理解できましたが。
asianimprov
URL
2006/01/11 18:08
本の中で触れていないといっても、その人なりの形であるんだと思うんですよね。同じ人間なんですから、やっぱり傷ついたり、悩んだりするのには変わりないと思っていますが。。。オカマを楽しむ文化、それはよくわかりませんが、歴史的に見てお坊さんと少年とか、そんな文化も結構あるし、文学者にもそんな人もいるし、あるアメリカ人の留学生が日本のほうが寛容度が高かったこともあるというようなことを言っていたのですが、そうかもしれません。
ヒロシ
2006/01/12 03:55

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
ニューヨーク市議会新議長クリスティン・クインと尾辻かな子:カミングアウトした政治家 もっと学ぼうニッポン:ブログ時代の日本語学習/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる