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zoom RSS 映画を見てアメリカ史のお勉強:グローリー(1989) その1

<<   作成日時 : 2006/01/04 15:01   >>

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米国史上、国の最大の危機とも言える南北戦争(1861-1865)。
工業化の進む北と、綿花などのプランテーション産業が盛んで奴隷制度への依存度の高かった南の間の戦争だったようです。リンカーンの有名な「人民の人民による人民のための政治」というフレーズが使われたスピーチは1863年ペンシルバニア州ゲティスバーグで南北戦争の戦いとして最大の犠牲者を出した戦いの後でのことでした。

日本人にはまるで関係のなさそうな戦争ですが、前の記事に書いたとおりこの国の歴史を知ることはこの国で日本語を教えさせてもらうためにも必要なことかなと思っているのと、この映画のテーマが北軍の黒人部隊ということで、社会の中のマイノリティーについて関心をもっていてこの映画に興味を持ったからです。

黒人も南北戦争で戦っていました。戦争の開始から黒人たちは戦いたがったもののリンカーンは北軍にいた州でまだ奴隷制度を維持していた州に気を使って途中まで黒人の入隊を認めていませんでした。1863年奴隷解放宣言(Emancipation Proclamation、舌かみそうな単語ですね)を行い、南部の州ににいた奴隷の黒人を解放すると勝手に宣言したのですが、この時期から南部から脱走してきた黒人やその他の北部にいた黒人が軍に参加できるようになったようですが、いまいちつながりがわかりません。

当然上官になるのは白人なのですが、その上官役にマシュー・ブロドリック。今はブロードウェイミュージカルの大ヒットに続いて、映画化されたデューサーズ」で活躍中です。1986年に「フェリスはある朝突然に」で24歳なのに高校生役をがまんしてやっても顔のつくりがかわいい分なかなか実際の年齢より年下の役からは逃れられず初々しさの残る若き大尉役(途中で大佐に昇格します)を演じてました。

映画のストーリーはこの将校が残した日記・手紙を元に脚色されています。

そして黒人兵士役として、デンゼル・ワシントン、いつ見てもいい男です。テネシーから逃げてきた身寄りのない男を演じてました。南部訛りの英語が字幕を出さないと何言ってるかかなりわかりにくかったですが、彼の芸の幅を感じました。悲惨な境遇のなかで奴隷制度を含め、生まれ育った社会に対する怒りを覚えつつ、北軍のためではなく、誇り高く自分で人生を選んでいく為に戦う孤高の兵士を演じていました。靴が支給されないためにこっそり訓練所を抜け出したところをつかまってしまい規律に従って鞭打たれるシーンでのくやしさと憤りと不遜な態度の入り混じった表情や、決戦を迎える前夜、とつとつと家族のない自分にとってこの隊だけが家族みたいなものだとみんなの前で告白するところはなかなかいい演技だったと思います。彼はこの役でアカデミー賞(助演男優賞)を取っています。ほかには、若い連中をなだめる老兵としてモーガン・フリーマン。相変わらず渋いです。

さて、ストーリーにたどりつきませんでしたが、、、、、、、つづく。
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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
『グローリー』はレンタルビデオで見て、その後、特典ボーナス映像付きDVDを買い直しました。

冒頭の戦闘場面(まだ黒人兵は登場しません)から衝撃的で、横一線に並んだ歩兵が敵陣に向かってまっすぐ突き進むだけの当時の単純な戦法。鉛の兵隊人形みたい。犠牲者が多かったのも理解できます。実際、第二次大戦やベトナム戦争も遙かに多い戦死者を数えたのが南北戦争なのですが、確か百万人以上亡くなった筈です。今でも北部人と南部人の仲が悪い理由がわかります。

なお、ボーナス映像で、あの名優モーガン・フリーマンが「私は黒人だが、この映画に出演するまで、北軍に黒人部隊があったなんてことは全然知らなかった。勉強になったよ」と語っているのが印象に残りました。

ヒロシさんより先にストーリーを書いてしまうのはまずいので、このへんで。
asianimprov
URL
2006/01/04 21:12
南北戦争の戦死者ですが、調べてみたら、100万人ではなく、約62万人だそうです。それでも、第二次大戦+太平洋戦争での約二倍ですから、恐ろしい消耗戦だったことがわかります。
asianimprov
URL
2006/01/04 21:18
あけましておめでとうございます。
「グローリー」は大好きな映画の1つです。
テレビでやったのを兄弟3人で見たのが最初だったと思いますが、3人で号泣してしまいました。
マシュー・ブロデリックが童顔なので賛否があると思いますが私は良かったと思います。この映画を見てモーガン・フリーマンとデンゼル・ワシントンを知りました。
ムチで打たれる表情は本当に訴えるものがありましたね。
たまたま同時期にビデオで観た「遠い夜明け」でもデンゼル・ワシントンが主役の一人として出ていました。重いけどいい映画でしたよ。
今年もよろしくお願いします。
potepote
2006/01/05 00:14
>asianimprovさん
おお、特別版DVDをお持ちとは驚きのような、さすがというべきか。確かに冒頭の戦闘シーンはなんであんなに無様な戦い方をするのだと疑問でした。あれでは長篠の戦での織田信長の鉄砲隊にやられてしまいますよね。それから当時は医療が発達しておらず、またそれを支える備品管理や公衆衛生も徹底してなかったために、メスやのこぎりの戦場ではなく、ちょっとした今なら助かる怪我で命を落とした人のほうが多いくらいだったとか聞きますね。62万人とは当時の人口がいくらか知りませんけど大きな数字ですね。いろいろ調べて頂き有難うございました。

>potepoteさん
明けましておめでとうございます。poteさんも3人兄弟ですか?私もです。私と姉二人の末っ子長男という甘やかされて育ったのがばればれなのですが、まあそれはさておき、これでデンゼル・ワシントンを知ったというのはすごいデビューですね。という自分はどの映画で初めて見たか思い出せません。遠い夜明けですか、アパルトヘイトの映画のようですね。今度借りてみたいと思います。それでは今年もよろしくお願いします。
ヒロシ
2006/01/05 12:11
野戦病院のシーンは辛かったです。当時の医学では、ちょっとした傷でも死んでしまったのでしょう。戦争を重ねる度に着実に進む技術は、「兵器」と「救急医学」なんだそうです。皮肉なものですね。

この映画ではいろんな発見がありました。黒人部隊を初めて見た白人の兵隊(味方の北軍の兵隊)が「バンジョーは持ってないのか?」とからかうシーンがありますが、あれは歴史的に正しいのです。バンジョーといえば白人が好むカントリー&ウエスタンの楽器だと思われていますが、元々は黒人が演奏していた楽器なのです。あと、突撃の前の夜にひとりひとりが無伴奏で即興で歌うシーンがありまね。あれはブルースやゴスペルの始まりみたいな気もします。
asianimprov
2006/01/06 20:00
>asianimprovさん
そうですか。バンジョーのシーンは見逃してしまいました。南部の楽器というイメージがありましたけど。突撃前夜のは、たしかにゴスペルみたいですね。Oh my lordって言ってましたし、あそこでのデンゼルワシントンのやり過ぎない演技がよかったです。
ヒロシ
2006/01/07 23:32
遅くなりましたが明けましておめでとう。今年もよろしく(何をだ??w)お願いします。
基本的に戦争映画は観られない私ですが(すぐもどしてしまうんです・・・)、ヒロシさんの解説にはそそられますね。出陣前夜に歌う歌を想うと。胸が痛くなりますが。
ちなみにM・ブロデリックは高校時代のわたくしのアイドルでした。w
ACHI
URL
2006/01/08 04:49
>ACHIさん
ゴスペルシーンは演技っていうより本当にみんなそれに入っている感じがしました。・Mブロデリックがアイドルでしたか。かわいい顔してるよね。
ヒロシ
2006/01/10 01:20

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