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zoom RSS イラク系米国人高校生単独でイラクへイマージョン・ジャーナリズムの実践に乗り込むというニュース

<<   作成日時 : 2006/01/01 13:48   >>

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今日の新聞(metro)にフロリダ出身の16歳の高校生Farris Hassan君が英語の授業でJohn McPheeに代表されるイマージョンジャーナリズム(immersion journalism)のことを授業で習い、それを実践するために一人でイラクに行ったというニュース(Jason Straziuso -AP)が載っていました。

無謀です。しかし、この行為を攻め立てるような調子では書いてありませんでした。
ちょっと不思議に思います。

日本人も2004年4月にNGO所属の日本人が人質にとられる事件がありましたが、その際には自己責任などのことがいろいろなところで語られました。

このFarris君の両親はイラクから米国に移住して35年たつそうで、彼も見た目はアラブ系に見えますが、アメリカ生まれのアメリカ人です。アラビア語のフレーズブックを使ったという描写があるので、アラビア語もそんなにできなかったのではないかと思います。

言葉の問題以上にこれまで240人以上の外国人が誘拐され、少なくとも39人以上が殺されている不安定な戦闘地帯である国へ両親にも告げず、1週間授業を休んで行くというのは褒められる行為ではないはずです。

クウェイトから入国を試みて失敗し、砂漠の真ん中のようなイラク・クウェイト国境でタクシーに置いていかれたり、しかも$100の料金が高いと噛み付いて殴られそうになったり、その後レバノンからバグダッドに飛んで何とか入国し、レストランでアラビア語のフレーズブックを出して、珍しがられてイラク人に囲まれたりしたそうです。

結局イラク国内にいたのは数日間のようです。入国後二日目に通信社のAPの事務所の立ち寄ったところ、AP事務所から米大使館に通知され、今週末にも米国に送還される見通しだそうです。

Farris君はこの旅行中に宿題として、何度かレポートをEメールで提出しているようですが、「イラクでは善と悪、自由を求める者と死と破壊を求める者との間の葛藤がある」(There is a struggle in Iraq between good and evil, between those striving for freedom and liberty and those striving for death and destruction.)ことなどについて書いているそうです。

米国内の関心度はそれなりにあるものの、米軍駐留の長期化、そして、先日ブッシュ大統領も先日認めましたが、そもそもイラク侵攻が誤った情報も基づいたものだったといことがはっきりし、国民の戦争支持は低くなる一方です。

1.そんな時期だからこそ、Farris君の無謀な行為も、イラク戦争が理想をかけたものであることを思い起こさせるように使われるならば無駄にはならない。

2.若い世代の関心度が低迷するなか、どんな形であれ同世代に関心を持たせることにつなげられる貴重な存在である。

3.イラク米国間の輸送については既に多く行われており、一般市民を一人増やすぐらいあまりコストはかからない。

4.また現実に入ってきてしまった以上安全に送り返してこれ以上米国民の被害者数を増やさないことが先決。

などの理由から日本のように「自己責任論」に発展しなかったのかもしれないなぁと思いました。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
この高校生の行動は、結果的に、イラク系アメリカ人もアメリカ人だということを証明してしまうことになりそうですね。イラク戦争での米軍将兵の死者は2000人を越えましたが、その内、イラクを含むアラブ系アメリカ人の死者はどれくらいなんでしょうか。なお、日系人兵士は、僕の知る限り、2名が戦死しています。サンフランシスコの日系新聞「北米毎日」にそういう記事がありました。ひとりは十代でもうひとりは三十代だそうです。やりきれません。
asianimprov
URL
2006/01/01 22:32
何故、同様の無謀と思われる行為に対して
日本では、強烈に非難の声が上がったのか?
アメリカでは、たいして非難されなかったのか?
考えれば考えるほど、難しく思えてきます。

少なくとも、日本では行動自体の意義云々より
その行為が世間の常識の中に入っている、いないに
よって、同情されたり非難されたりするように
思います。
その世間の常識は、マスコミの伝え方にも
大きく左右されているように思います。
自分の思っていることを、どう発言するか
どのように行為であらわすか?
世間の目を気にして、
自己規制している人が多いように思います。



ひろくま
2006/01/01 23:12
>asianimprovさん
日系人兵士の犠牲者の数を把握されているのはさすがですね!きっとアラブ系の兵士もいるはずですが、ちょっとわかりません。それにしても10代の兵士なんているんですね。きっと若いゆえに理想に燃えて行かれたのかななんて想像してしまいますが、親御さんの気持ちを思うとつらいですね。

>ひろくまさん
さっきテレビのニュースでこの少年が帰って来たというニュースをやっていましたが、あまり盛り上がらずにただ帰ってきたということだけあっさりと扱っていました。世間の常識、米国では多文化が共存しているからか何でもありというような面があって「常識」がはっきりしないというか多様な価値観があっていいという考えもかなり強いからかなぁなどとも思いますが。ひろくまさんのおっしゃる日本の集団的な「常識感」に基づいて報道も左右されるというのは鋭い観察ですね。
ヒロシ
2006/01/02 15:28
ひろくまさんが指摘された「世間」或いは「世間体」は日本の特徴を示すキーワードだと思います。「社会」より「世間」が大事という意識が強くて、「恥」の文化があるのかもしれません。但し、電車の中で化粧を直す女の子を見ていると、日本の「恥」の文化は、既に壊れているような気がしますけどね。

ヒロシさん。十代の軍人も結構いるそうです。愛国心の発露という人もいるでしょうが、除隊後、大学への奨学金が出て進学しやすくなる特典があるらしく、軍隊に入るのはそういう理由もあるとか。でも、死んでしまったら、何にもならない。そういえば、イラクの病院から劇的に救出された(実はでっち上げだった)米軍の女性兵士も十代でした。
asianimprov
URL
2006/01/02 17:03
恥は、自分を律するものでもあったはずです。
asianimprovさんが指摘されているように
何もこんなところでやらなくてもいいような
化粧をしている人だけでなく、偽装建築物を
造って売ってしまう人たちにも、恥の心は
なくなっていると思います。

格好悪いからやらない、恥の気持ち。
世間体がわるいから、言いたいことも言わない。
(長いものには巻かれろみたいな)
(人と違うことをして疎外されるのが怖い)

両者は似ているようで、違っていると思います。
自分の芯をしっかり持っているか、この差に
あるように思います。
振り返って自分のこと(芯はあるか)を
見るとはなはだ、自信はないのですが・・・。
ひろくま
2006/01/02 22:56
>asianimprovさん
でっちあげられたイラク戦争のヒーローといえばジェシカリンチですね。勲章受けて名誉除隊になって自伝本の契約で1億もらったそうですが、体のほうは一生なんらかの障害が残ってしまうのでしょうね。・もうあんな美談探しはあまり効果がないことがわかっているからか流れてきませんね。その後アブグレイブ刑務所での収容者に対する虐待などが報道されたのもマイナス材料としては大きかったですね。最近では、大統領がイラク従軍中の兵士と中継で話すという企画の中で誤って中継シーン前に大統領のスタッフからこと細かく応答の模範回答の仕方を指導を受けて仕込まれている様子が全国ネットで流れてしまったりメディア対策はあまりちゃんとしていないみたいですね。
ヒロシ
2006/01/03 11:47
>ひろくまさん
ちょっと観念的な「菊と刀」のような話になって来ましたね。私もその芯(信念+モラルのようなものでしょうか)があるかないか問われると自信がありませんが、そうありたいですね。といいつつ、日本から離れてしまっていることで日本の「世間」の感覚・常識から逸脱しているかも知れないことに対する一抹の不安を抱くということはやはりその疎外に対する恐れを感じるという日本人性を持ち続けている証拠かもしれませんね。
ヒロシ
2006/01/03 11:47

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