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zoom RSS テロ: 1995年オクラホマから2005年ロンドンまでを振り返る その1

<<   作成日時 : 2005/07/26 00:40   >>

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テロとの戦いは今日も続いているが、これまでのことを少し振り返ってみる。
9/11は米国にとってはなんと言っても史上最大のテロだった。

それが起こる前までの「史上最大のテロ」は
1995年のオクラホマ連邦ビル爆破事件だった。

オクラホマ州の方には失礼ながら
オクラホマにいったい何があるのだろうと思ってしまうようなところだ。

閑静な住宅街で起きた白昼の凶悪犯罪のように
「こんなところで」というショックがあった。

犯人は湾岸戦争帰りの白人の元軍人で
連邦政府のカルト集団の弾圧を逆恨みしての
犯行だった。

日本ではその1ヶ月前に地下鉄サリン事件が起こっており、
「テロ」と同様に「カルト」の視点から語られていたと思う。

死者は168名、負傷者800名を数えた。
紛れもなくそのときは「国内最大」のテロだった。

しかし、いまの「テロ」がもつ恐ろしさはなかった。

犯人は犯行後すぐつかまったし(後に死刑)、少し精神的に異常だったには
違いないが、外国なまりのない英語を話し、文化的にも
純然たる「アメリカ人」だったからだ。

中近東系の容疑者もいたが後に釈放されたようである。
実際にそれらの人物が関与していたどうかは不明で、
9/11後にはオクラホマのテロと9/11のつながりがあるとの
論調も聞かれたようだが、少なくとも9/11が起こる前までは
アメリカの一般市民にとっては、ネオナチくずれの単独犯の事件
として記憶されたと思われる。

今、テロと言えば、想起されるのは、まったくの異文化圏の人間が
狂信的に信じることに基づいて、憎しみを抱きながらも
冷静沈着に実行するというイメージだ。
しかも犯人は自爆してしまうか、まったく捕まらない。
そして背後にはさらに謎の組織がいる。
またいつ来るか分からない。

偏見かもしれないが、多くのアメリカ人にとっては
「テロはある特定の地域に見られる宗教や人種、
 文化を背負った人たちがやっている」
という印象があるのではないかと思う。

ニューヨークにどんなに外国人が多いとはいえ、
日常レベルで異文化の人間同士が盛んに交流している
かというとそうでもないと思う。それぞれの民族グループは
それぞれで集まりて生活するという住み分けが行われている。

地下鉄の駅や道ですれ違うだけでは、やはりお互いの文化や
民族性は分かりあえないのではないかと思う。

ましてや、移民の少ない中規模都市に行けばなおのこと、
残念ながら、そこにすむフツウのアメリカ人にとって
色が浅黒くてアラブ系・南西アジア系のように見える
人は「アヤシイ」と思ってしまうに違いないと思う。

無知ゆえにやはり恐怖心が先にたってしまう。
(だからこそテロなわけですが)

先日テレビで、こんなCMをやっていた。
子供が出てきて
 「テロがあったら、どうすればいいの?
  わたしがどこにいるか、パパとママはどうやってわかるの?
  電話しようにもつながらなかったらどうするの?」
などと訴える。

日本では地震に備えて、家族の集合場所を決めておこう
ということが言われるが、アメリカではこれからはテロに備えて
ということだろうか。

今の子供たちは日常的にテロの危険性とともに
(現実性があるかないかは別にして)
生きていかなければならないテロ世代なのだと思った。

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その1、その2に続くその3。 9/11はアメリカにとっての最初の本土の攻撃だったと言われる。 ...続きを見る
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2005/08/08 10:57

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
オクラホマシティーでのテロについてはマイケル・ムーア監督の『ボーリング・フォー・コロンバイン』でも取り上げられていました。容疑者だった人物へのインタビューのシーンは印象的でした。
LAの日系人(三世?)デイブ・イワタキが出したCDにはBlack Hairという曲が入っています。「黒い髪をしているだけでテロリストと疑われる」という内容だったと記憶しています。
テロは、イスラム系市民だけでなく、アジア系アメリカ人にも、ネガティブな影響を及ぼしているようです。
「髪の毛が黒い」だけで疑いの眼で見られるなんてことは、日本に居る日本人には想像できません。日系人の方々の経験や意見や心情は私たち日本人に貴重な示唆を与えてくれます。
asianimprov
2005/07/27 11:33
DaveIwatakiのサイトに行ってサンプルトラックを聞いてみましたが、さわりだけでそこまで聞けませんでしたが、強制収容所のことをラップにしているのは新鮮でした。若い世代に伝えようということでしょうか。個人的には髪が黒いだけで疑われるまでのことがあるかなと思わなくもないですが、ともあれJACLは強制収容所のことがあるので、アラブ系アメリカ人をサポートするように訴えているようですね。
ヒロシ
2005/07/27 13:48

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